京都宮川町のお茶屋 しげ森・バー もり多と、しげ森の舞妓・芸妓のご紹介

お茶屋ブログ

2013年07月30日

七月の舞妓衣装(小よし)







寝苦しい夜が続いておりますが、お元気でお過ごしでしょうか。

小よしさんの七月の舞妓衣装は、夏空を彩る花火が大胆なこの時期にぴったりな装いどす。

勝山の豪華なかんざしにカラフルな花火が描かれた呂の着物、丸文が散りばめられた源氏車の夏の織帯が若い舞妓さんのはつらつさをひき立てています。

勝山は祇園祭の10日の御輿洗いから24日のあと祭りの期間だけ結うことのできる特別な髷どすが、小よしさんは出たての舞妓さんなのでまだ結うことはできません。

ですので普段の「われしのぶ」の髷に勝山のかんざしをつけさせてもうてます。

花火は日本の夏の夜の風物詩で、いつからあったのかは定かではおへんが発展をとげたのは江戸時代からだそうどす。

鍵屋、玉屋などの人気の花火専門業者があらわれ、競って様々な花火が作られました。

源氏車は御所車の車輪のみを取り上げて意匠化したもので、どこまでも回転する車輪が縁起の良いものとして人気が高おす。

『源氏』とつくのは源氏物語風のという意味で、源氏物語の中に描かれている葵上と六條御息所の車争いのお話は有名どすね。

植物文と組み合わされることが多く、華やかで優美な王朝の雅さが表現されています。

これからも猛暑が続きそうどす、お体にはくれぐれもお気をつけくださいませ。  


Posted by しげ森  at 19:00
2013年03月11日

三月の舞妓衣装(小よし)









春寒しだいに緩むころ、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

小よしさんの三月の舞妓衣装は明るく初々しい印象の装いどす。

菜の花のかんざしに花丸文が散らされた着物、紗綾形(さやがた)文の織帯がおぼこい舞妓さんの可憐さを惹きたてています。

菜の花は黄色い花を一面に広げる花畑が春の代表的な風物詩となるかわいらしい花どすが、観賞用としての他に野菜としても有名どす。

「菜」というのは食用の意味であり、「野菜(菜っ葉)の花」という意味から「菜の花」となったそうどす。

花丸文は様々な草花を円形におさめた文様どす。

あらゆる花を文様化することができ、能装束や小袖から現代の着物や帯まで多く愛好されています。

洒落文(しゃれもん)として刺繍で表されることもあります。

紗綾形(さやがた)は卍繋ぎ、綸子形ともいい、梵語の卍をくずして四方に繋げた文様どす。

桃山、江戸時代には地文として多く使われ、現在でも吉祥文として礼装の白衿などに用いられます。




今小よしさんは四月の京おどりに向けて一生懸命お稽古したはります。

小よしさんは今回が初舞台どす。

どうぞたくさんの方に見に来ていただけますよう、よろしくおたのもうします。

京おどりのチケットはしげ森でも取り扱っております。

京おどりチケットについてはこちら



花どきは気候不順とか、お体には十分お気を付けくださいませ。












  


Posted by しげ森  at 21:00
2013年02月25日

二月の舞妓衣装(小よし)








暦の上ではもう春どすが、真冬の寒さが続いております。

小よしさんの二月の舞妓衣装は可愛らしくおぼこい印象の装いどす。

梅が満開に咲いたかんざしに松葉に鞠や羽根などがあしらわれた着物、金糸がふんだんに使われた立涌文の織帯が出たての舞妓さんの可憐さをひきたてています。

梅は中国では松、竹と並んで「松竹梅(歳寒三友)」として重宝され、日本に入って吉祥の象徴となりました。

また蘭、竹、菊とともに「四君子」の一つとしても数えられます。

松葉は松文の一種で、散り落ちた葉が一組ずつにほどけた松葉を意匠化したものどす。

江戸時代には細かい松葉を散らした文様を染めた小紋が用いられ「松葉小紋」と呼ばれました。

松葉の間に描かれた手鞠や羽根の意匠が舞妓さんらしくてかわいらしおすね。

立涌文は有職文の一つで波型のラインを等間隔に並べた文様どす。

ふくらんだ部分に菊花や桐、瑞雲などを配して菊立涌、雲立涌、花立涌などと表されます。

平安時代や鎌倉時代の仏教の着衣にもみられ、貴族の装束や工芸品の文様としても好まれてきました。

長い冬もようやく終わりに近づいています、健康には十分ご留意くださいませ。

  


Posted by しげ森  at 21:35
2013年01月27日

一月の舞妓衣装(小よし)









朝、お布団のぬくもりから抜け出すのがつらい季節どすね。

小よしさんの一月の舞妓衣装は新春らしい初々しい印象の装いどす。

松竹梅のかんざしに大降りの草花があでやかに咲き誇る二つ綿の着物、鶸色に金糸で縫い取られた桐文がでたての舞妓さんのおぼこさをひきたてています。

松竹梅は格の高い吉祥文どすが、三つを組み合わせるようになったのは室町時代からだそうどす。

中国では松の常磐の齢、竹の清廉さ、梅の清香にして文雅と称されることから「歳寒の三友」と呼ばれ、長寿、高潔、節操、清廉などの象徴とされました。

桐の木は鳳凰が天から舞い降りて止まる木といわれたことから高貴なものとされ、また実が落ちずに次の花の蕾をつけるため因果応報の徴として神聖視され尊ばれてきました。

鳳凰と描かれる事が多い桐文どすが、単体でもおめでたい柄として用いられます。

極寒の折からくれぐれもご自愛くださいませ。


  


Posted by しげ森  at 12:00
2012年12月29日

お見世出し(小よし)

平成二十四年十二月十九日、二十日、二十一日にお見世出しが行われ、小よしさんが正式に舞妓さんとしてデビューいたしました。



黒紋付の正装をした小よしさんは十九日のお昼頃お姉さんである小ふくさんと舞妓さんになる儀式を無事に済ませ、お茶屋さんにごあいさつにまわらせてもらいました。



夜になりますと小ふくさんに連れられて呼んでいただいたお客様に御披露目のごあいさつをさせていただきました。





小よしさんはこの日を迎えられた喜びで胸がいっぱいどした。

しげ森はこれで芸妓二人、舞妓三人の総勢五人とにぎやかになってまいりました。

どうぞみなさまこれからも小よしさんをよろしくおたのもうします。  


Posted by しげ森  at 12:00
2012年11月07日

「見習いさん」になりました(小よし)

平成二十四年十一月七日(水)しげ森の仕込みさんである美佑さんが、お昼に行われました盃の儀を終えて「見習いさん」となりました。




舞妓さんになるにはまずお姉さんになる芸妓さんからお名前をいただかなければなりません。

美佑さんは今度芸妓さんになる小ふくさんからお名前をいただいて小よしさんになりました。

見習いさんになると文字通り舞妓さんの見習いとしてお座敷にあがることが出来ます。

そこでお姉さんの芸妓さんや舞妓さんから教えていただきながらお座敷での作法を学んでいくことになります。

見習いさんは最初の一週間「半だら」と呼ばれる格好をします。

これは見習いさん独特の格好で、特徴としては帯が舞妓さんのだらりの帯の半分の長さしかなく、裾も引きずりません。





一週間たつと舞妓さんと同じ衣装でお座敷にあがるようになり、約一ヶ月間の見習い期間を経てようやく正式に舞妓さんとしてお見世出し(=デビュー)をすることが出来るのです。

ふく兆さんに続き、小よしさんも見習いさんになり舞妓さんになるための準備が整って参りました。

どうぞみなさま小よしさんを暖かく見守っていただけますようよろしくおたのもうします。

  


Posted by しげ森  at 18:27
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プロフィール
しげ森
しげ森
京都市東山区西御門町469-1
お茶屋しげ森、宮川町にあるお茶屋どす。
何気ない日常や、毎月のお衣装を発信していけたらと思っております。

舞妓さんになりたい方、ご連絡お待ちしております。

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