2011年09月13日
九月の舞妓衣装(小ふく)
初秋の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。
小ふくさんの九月の舞妓衣装は、着物と帯の色の対比が鮮やかな装いどす。
葦に流水・蛇籠が描かれた文様の着物、柳に傘文様の帯、桔梗の花かんざしが秋へと向かう季節の風情を醸し出しています。
葦はヨシとも呼ばれる水辺を代表する植物どす。
葦は家の屋根の材料になっていただけではなく、芽は食用、茎は紙、根は薬として使われるなど、昔から日本人の生活に深く関わってきました。
蛇籠は竹で編んだ籠に石を入れて川の護岸に使うもののことどす。
このように流水や葦などの草花を加えて水辺の文様として江戸時代にはとてもよく使われました。
柳に傘は六月の花かんざしにも使われる雨を連想させる組み合わせどす。
傘に鮮やかに描かれた撫子や朝顔などの秋草は、秋雨など秋の訪れを感じさせますね。
桔梗も朝顔や撫子と並んでよく知られている秋草どす。
つぼみが紙風船のように膨らみパッと裂けて青紫色の星型の花を咲かせる様はなんとも印象的どすね。
この度、しげ森三人の舞妓(ふく紘・ふく帆・小ふく)は、10月6日(木)~9日(日)の期間開催される「みずゑ会」に出させてもらいます。
小ふくさんもお稽古を一生懸命がんばってますので、多くの方に来ていただけますよう皆様どうぞよろしくおたの申します。
「みずゑ会」のプログラムなど詳しくはこちらをご覧下さい。