2012年09月29日
「見習いさん」になりました(ふく兆)
長かった酷暑も一段落し、ようやく秋らしくなってまいりました。
平成二十四年九月二十七日(木)しげ森の仕込みさんである萌さんが、お昼に行われました盃の儀を終えて無事に「見習いさん」となりました。
舞妓さんになるにはまずお姉さんになる芸妓さんからお名前をいただかなければなりません。
萌さんはふく紘さんからお名前をいただいてふく兆(ちょう)さんになりました。
見習いさんになると文字通り舞妓さんの見習いとしてお座敷にあがることが出来ます。
そこでお姉さんの芸妓さんや舞妓さんから教えていただきながらお座敷での作法を学んでいくことになります。
見習いさんは最初の一週間「半だら」と呼ばれる格好をします。
これは見習いさん独特の格好で、特徴としては帯が舞妓さんのだらりの帯の半分の長さしかなく、裾も引きずりません。
一週間たつと舞妓さんと同じ衣装でお座敷にあがるようになり、約一ヶ月間の見習い期間を経てようやく正式に舞妓さんとしてお見世出し(=デビュー)をすることが出来るのです。
ふく兆さんは初めてのことだらけで緊張したはりますが、どうぞ暖かく見守って頂けますようよろしくおたのもうします。
みなさまの秋が実り多きものとなりますようお祈り申し上げます。
平成二十四年九月二十七日(木)しげ森の仕込みさんである萌さんが、お昼に行われました盃の儀を終えて無事に「見習いさん」となりました。
舞妓さんになるにはまずお姉さんになる芸妓さんからお名前をいただかなければなりません。
萌さんはふく紘さんからお名前をいただいてふく兆(ちょう)さんになりました。
見習いさんになると文字通り舞妓さんの見習いとしてお座敷にあがることが出来ます。
そこでお姉さんの芸妓さんや舞妓さんから教えていただきながらお座敷での作法を学んでいくことになります。
見習いさんは最初の一週間「半だら」と呼ばれる格好をします。
これは見習いさん独特の格好で、特徴としては帯が舞妓さんのだらりの帯の半分の長さしかなく、裾も引きずりません。
一週間たつと舞妓さんと同じ衣装でお座敷にあがるようになり、約一ヶ月間の見習い期間を経てようやく正式に舞妓さんとしてお見世出し(=デビュー)をすることが出来るのです。
ふく兆さんは初めてのことだらけで緊張したはりますが、どうぞ暖かく見守って頂けますようよろしくおたのもうします。
みなさまの秋が実り多きものとなりますようお祈り申し上げます。
Posted by しげ森
at 15:50
2012年09月15日
九月の舞妓衣装(小ふく)
九月に入っても厳しい暑さが続いておりますね。
小ふくさんの九月の舞妓衣装は艶やかな紫が印象的な上品な装いどす。
大振りの桔梗のかんざしに無双の着物、献上柄の呂の染帯がしっとりとした秋の風情を感じさせます。
桔梗は秋の七草の一つで均整のとれた五角形の花が美しく、昔から文様や家紋によく用いられてきました。
万葉集に出てくる「朝顔の花」は現在の朝顔を指すのではなく、桔梗のことを表したものであると言われています。
無双の着物は色、柄の違う二枚の薄手の紗を重ねて仕立てられた贅沢な着物どす。
下の生地には桔梗文が描かれており、紫の無地の紗にすけて涼しげに揺れているようどすね。
献上柄は煩悩を打ち砕くとされる「独古(どっこ)」という仏具と、仏を供養する際に用いられる「華皿」という器を図案化したものどす。
江戸時代、福岡藩黒田氏から徳川将軍家に献上されたことからその名がつきました。
昼の日射しは強くても朝夕はめっきり涼しくなって参りました、風邪など召されませんようご自愛くださいませ。
2012年09月15日
九月の芸妓衣装(ふく紘)
空もようやく秋色をおびてまいりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
九月のふく紘さんの芸妓衣装は藤色の中に流れる楓が描かれたやわらかな印象の装いどす。
流水文に楓が流れる単衣の着物に、扇面文が大きく描かれた呂の染帯が落ち着いた中に優しげな趣を感じさせます。
楓は蛙の手のように切れ込みが入った独特の形をしていることから「かえる手」が変じて「かえで」と呼ばれるようになったと言われています。
流水と組み合わされることも多く、秋を代表する植物どすね。
扇面文はよく使われる文様どすが、同じ形の扇を一面に散らした「扇散らし」、開いたもの閉じたもの様々を散らした「扇尽くし」、流水と組み合わせた「扇流し」など様々な形があります。
この帯は開いた扇を散らしてそれぞれの地紙の意匠を見所としており、朱色の扇には表情豊かな波文が、白い扇には花菱七宝文様が華麗に描かれています。
季節の変わり目です、お風邪など召されませんようお気をつけくださいませ。
2012年09月07日
九月の舞妓衣装(ふく苗)
いまだ暑さが残る今日この頃、みなさまお元気でお過ごしでしょうか。
ふく苗さんの九月の舞妓衣装はカラフルな色あわせが特徴的なおきゃんな印象の装いどす。
小さな桔梗がちりばめられたかわいらしいかんざしに、露芝文に蝶が舞い飛ぶ単の着物、菊菱文の呂の染帯が少女の可憐さをひきたてています。
桔梗は秋の七草の一つで均整のとれた五角形の花が美しく、昔から文様や家紋によく用いられてきました。
しげ森の家紋も八重桔梗どすが、舞妓さんの帯の下には必ず屋形(所属している家)の家紋が入っています。
露芝文は露にうっすらと濡れた芝を取り合わせた文様どすが、その儚げな印象から秋の文様としてよく使われます。
蝶文は姿形の優美さからよく好まれる文様で、中でもやはりその立派な姿から揚羽蝶が描かれることが多おす。
パステルカラーで配色された露芝に美しい揚羽蝶が群れ飛ぶことで、華やかで愛らしい着物となっていますね。
花菱文様は貴族が最も好んだ有職文様と言われ、その中でも菊菱文様は菊の花を菱形に構成したシンプルでありながらも洗練された文様どす。
花を葉で囲んだり、葉だけで菱形を表現したりと大胆にアレンジされていてかわいらしい帯になっており、ふく苗さんによう似合うたはりますね。
夏バテはこの時分に出やすいとのこと、くれぐれもお身体おいといくださいませ。
Posted by しげ森
at 19:10