2012年10月20日
御園座に行って来ました
十日にふく苗が、十六日にふく紘、小ふく、ふく兆が名古屋の御園座で行われています第四十八回吉例顔見世興行に寄せてもらいました。
今年の顔見世は中村勘九郎さんの襲名披露となっており、四人も楽しみに寄せてもらいました。
昼の部
一、八重桐郭囃
二、蝶の道行
三、伊勢音頭恋寝刃
夜の部
一、鬼一法眼三略巻
二、六代目中村勘九郎襲名披露口上
三、義経千本桜
公演は二十六日までどす。
ふく苗
写真は御園座のそばにあるからくり時計で、歌舞伎の代表作白浪五人男の稲瀬川勢揃いの場面が再現されています。
タイミングよく見る事ができたので嬉しくて小ふくさんが撮ってくれたのですが、まさかの本人たち撮り忘れでふく苗さん以外の写真がありません、すんまへん。
秋も深まり、そろそろ冷え込んで参りました。お風邪など召されませぬようお願い申し上げます。
今年の顔見世は中村勘九郎さんの襲名披露となっており、四人も楽しみに寄せてもらいました。
昼の部
一、八重桐郭囃
二、蝶の道行
三、伊勢音頭恋寝刃
夜の部
一、鬼一法眼三略巻
二、六代目中村勘九郎襲名披露口上
三、義経千本桜
公演は二十六日までどす。
ふく苗
写真は御園座のそばにあるからくり時計で、歌舞伎の代表作白浪五人男の稲瀬川勢揃いの場面が再現されています。
タイミングよく見る事ができたので嬉しくて小ふくさんが撮ってくれたのですが、まさかの本人たち撮り忘れでふく苗さん以外の写真がありません、すんまへん。
秋も深まり、そろそろ冷え込んで参りました。お風邪など召されませぬようお願い申し上げます。
2012年10月17日
十月の芸妓衣装(ふく紘)
雲ひとつなく晴れ上がってももう炎天はなく、何をするにも絶好の季節となりました。
ふく紘さんの十月の芸妓衣装は秋の風情を感じさせるしっとりとした装いどす。
扇面に様々な花が描かれた袷の着物に菊の花に竹が組合わさった染帯が女性らしさの中に風格を漂わせています。
今月は衣替えどすので小物類もすべて冬物に変わりました。
扇はその形から末広と呼ばれ、繁栄や開運を表すものとして人々に好まれてきました。
また「あふぐ」はあおり立てて囃すことで神霊の力を呼び起こして奮い起たせる呪具とされたことから、神を奉賛して舞う神楽や能楽、田楽などの芸能にかかせないものどした。
形や種類も豊富なことからバリエーションにとんだ意匠がみられます。
菊花の文様は吉祥文とされ、枝についた花を折枝菊と呼びます。
昔から日本人に好まれた花どすが今のように菊が暗い印象をもつようになったのは最近のことで、昭和三十年代にヨーロッパの影響を受けて黄と白の菊が葬送の花とされたことからだそうどす。
竹は真っ直ぐに伸び冬でも青々としていることから高潔な植物として吉祥文の一つとされました。
中国では梅、菊、蘭とともに「四君子」とされ、日本でもおめでたい文様として多く用いられています。
写実的に描かれた菊花に竹が十字に配されていて大胆で粋な帯になっていますね。
日毎に秋冷の加わるころ、お風邪など召されぬようにお気をつけくださいませ。
2012年10月16日
十月の舞妓衣装(小ふく)
めっきり秋めいてまいりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
小ふくさんの十月の舞妓衣装は深まりゆく秋を感じさせる落ち着いた印象の装いどす。
大振りの菊のかんざしに御所車文の袷の着物、花菱亀甲に向い鶴の染帯が上品な女性らしさをひきだしています。
菊は平安時代より薬草や観賞用として用いられ、古今集にもよく詠まれている秋を代表する花どす。
鎌倉時代の初め、後鳥羽上皇が菊の花の意匠を好み「菊紋」を天皇家の家紋としたことから、日本を象徴する花として用いられるようになりました。
御所車文は平安時代に貴族たちが外出時に用いた牛車を文様化したもので、雅な王朝文化への憧れを表現したものとして人々に好まれてきました。
通常牛や人は一緒に描かれず、草花や王朝趣味の器物を並べて表されることが多おす。
花菱亀甲は六角形の亀の甲羅のような形に四弁の唐花を入れた文様で、長寿の象徴として愛好されてきました。
鶴文も長寿瑞祥のシンボルとされその優美な姿から人気が高おす。
鶴は千年、亀は万年という言葉があるように鶴と亀は共に描かれることが多く、吉祥文として婚礼衣装やふとんなどにも使われるおめでたい文様どす。
味覚の秋、行楽の秋ですね、お楽しみくださいませ。
2012年10月15日
みずゑ會の御礼
平成二十四年十月十一日〜十四日宮川町歌舞練場にてみずゑ會が開催され、無事に千秋楽を迎える事が出来ました。
大勢の方々に観に来て頂きまして厚く御礼申し上げます。
ふく紘さんと小ふくさんもおかげさまで立派に舞台を務めあげることが出来ました。
ふく紘(左) 小ふく(右)楽屋口にて。
ふく紘さんは今回初めて地方さんとしても出演させていただきました。
みずゑ會は出て二、三年以上の舞妓さんしか出演することが出来ないので、ふく苗さんとふく兆さんはお姉さん達のお手伝いをさせてもうてました。
千秋楽のお祝いのケーキをいただきました。
会中はたくさんのええもんをいただきましておおきに。
これからもふく紘、小ふく、ふく苗、ふく兆を応援してしただけますよう、よろしくおたの申します。
2012年10月15日
十月の見習い衣装(ふく兆)
いちょうの葉も日毎に色づいてまいりました、みなさまお変わりございませんか。
ふく兆さんの十月の見習い衣装はかわいらしい花筏(はないかだ)と鈴が印象的な初々しい装いどす。
小さな菊が散りばめられたかんざしに花筏の愛らしい着物、鮮やかな鈴の染帯が見習いさんのおぼこさをひきたてています。
ふく兆さんは九月二十七日より見習いさんとしてお座敷に上がらせてもうてますが、以前にご紹介させていただいた「半だら」の格好から舞妓さんと同じすそ引きにダラリの帯に衣装が変わりました。
菊は平安時代より薬草や観賞用植物として愛好されてきました。
宮中では菊の節句とも呼ばれる重陽の節句が明治時代まで行われ、現在でも皇室園遊会として受け継がれているそうどす。
古今和歌集のころからよく歌に詠まれるようになり、鎌倉時代には蒔絵や衣装の文様としても取り入れられるようになりました。
花筏(はないかだ)は本来は桜花が水面に散った時にひとかたまりになって流れる様を呼ぶものどしたが、文様としては筏に他の花や折り枝を配したものを呼ぶことが多おす。
筏に菊や松、梅、桜、椿など様々な花を色とりどりにのせることで華やかでかわいらしい着物になっていますね。
鈴は古くから神事や祭祀に用いられ、後に楽器として使われるようになりました。
形の美しさから文様に取り入れられるようになり、子どもや年若い女性の衣装によくみられます。
ここでみなさまにお知らせいたします。
このたびふく兆さんは十月二十五日、二十六日、二十七日に「お見世出し」をさせてもらうことになりました。
「お見世出し」とは舞妓さんとして正式にデビューすることで、この三日間は黒紋付きの正装をし、お姉さんであるふく紘さんとともにお披露目のご挨拶をおこないます。
どうぞみなさまふく兆さんをよろしくおたのもうします。
秋が深まりゆく季節ですが、くれぐれもご自愛くださいませ。
Posted by しげ森
at 18:19
2012年10月14日
十月の舞妓衣装(ふく苗)
秋晴れの心地よい季節となりました。
ふく苗さんの十月の舞妓衣装は爽やかなブルーが印象的な若々しい装いどす。
小さな菊が散りばめられたかんざしに流水文の中に様々な花が配された袷の着物、片輪車文の染帯が若さあふれる舞妓さんの華やかさを演出しています。
今月は衣替えどすので小物類もすべて冬物に変わりました。
菊は東洋で最も古くからある観賞植物とされ、日本には平安時代に中国から伝わったと言われています。
中国では不老不死の薬効があるとされ、陰暦の九月九日を重陽の節句として菊酒を飲んで長寿の祈願をしました。
これが日本にも伝わり菊の花をお酒に浮かべ て飲み、花を観賞する「重陽の宴」が催されるようになったそうどす。
流水文は古くからある文様の一つで様々なバリエーションで展開されています。
大胆に描かれた流水文の間に鉄線や紅葉、撫子が配されて清々しい着物になっていますね。
片輪車文は御所車の車輪が乾燥しないように流水の中に浸した情景を文様化したものどす。
リズミカルな水の動きと車輪の形の面白さから様々な組み合わせがあり、車輪だけを取り出して源氏車ともなりました。
朝夕冷えてまいりましたので体調をくずされないようにお気をつけくださいませ。
Posted by しげ森
at 14:27