2013年11月06日
十一月の見習い衣装(小はる)
朝夕冷え込む季節になりました。
小はるさんの十一月の見習い衣装は鮮やかな青が印象的な初々しい装いどす。
紅葉のかんざしに束ね熨斗の袷の着物、たくさんのまりが散らされた織帯が見世出しを控えた見習いさんの晴れやかさをかもしだしています。
紅葉は秋を代表する植物で昔から好まれてきました。
これからの時期紅葉狩りに行かれる方も多いのではないでしょうか。
紅葉を観賞する習慣は平安時代から始まったといわれ、京都にはたくさんの紅葉の名所があります。
熨斗とは元々蚫の皮を剥いで乾燥させたもののことで熨斗蚫と呼ばれ、これを束ねたものが束ね熨斗どす。
神事用の肴に用いられ、また細長い形を永続と延命に例えて慶事の進物に添えられました。
熨斗文はこの蚫熨斗を意匠化したもので細長い紙状を束ねた形どす。
吉祥文様として婚礼の振袖や小袖などによく使われています。
まりは美しい色糸で巻いた手まりや蹴鞠などがあり、華やかな文様として人気が高おす。
手まりは女児の玩具として描かれ、足で蹴り合う蹴鞠は平安貴族の嗜みとして王朝優美を表して文様とされました。
色鮮やかなまりがたくさん描かれた舞妓さんらしいかわいらしい帯どすね。
寒さに向かう折柄、風邪などひかぬようお気をつけくださいませ。
Posted by しげ森
at 19:57