2014年03月17日
三月の舞妓衣装(小はる)
春霞のただよう季節となりました。
小はるさんの三月の舞妓衣装は芽吹く春らしいあたたかな印象の装いどす。
菜の花のかんざしに小花が全体に散らされたかわいらしい着物、竹文が大胆に描かれた織帯がおぼこい舞妓さんの初々しさをかもしだしています。
菜の花は黄色い花を一面に広げる花畑が春の代表的な風物詩どすが、観賞用としての他に野菜としてもよく使われます。
「菜」というのは食用の意味であり、「野菜(菜っ葉)の花」という意味から「菜の花」となったそうどす。
この着物のように全体に細かい模様が入っているものを小紋といいます。
訪問着、付け下げ等が肩の方が上になるように模様付けされているのに対し、小紋は上下の方向に関係なく模様が入っていることが特徴どす。
竹は真っすぐで固く、中は空洞で隠す事無く冬でも青々としていることから清和の象徴として好まれてきました。
なかでも松竹梅の組み合わせは有名で、蓬萊信仰を元に神事などに使われる事が多いそうどす。
優しい印象の組み合わせが小はるさんによう似合うたはりますね。
桜の便りが待ち遠しいこのごろ、みなさまお元気でお過ごしくださいませ。
Posted by しげ森
at 20:30