2014年05月21日
五月の舞妓衣装(小はる)
清々しい五月晴れが快い季節となりましたが、みなさまお変わりございませんか。
小はるさんの五月の舞妓衣装は優しい色合いが心なごませるあたたかな印象の装いどす。
藤のかんざしに花筏の着物、露芝文の染帯がいつも明るい小はるさんの魅力をいっそう惹きたてています。
藤は薄紫や白色の美しい花房を垂下させた初夏を知らせる花どす。
万葉集にも詠まれるなど古くから長寿や繁栄を表す花として愛好されてきました。
平安後期に全盛を誇った藤原氏の影響で高貴な花として尊ばれ、格の高いものとされています。
花筏は本来は桜花が水面に散った時にひとかたまりになって流れる様を呼ぶものどしたが、文様としては筏に他の花や折り枝を配したものを呼ぶことが多おす。
色とりどりの花が筏に乗せられて華やかでかわいらしい着物になっていますね。
露芝文は芝草に露が降りた状態を文様化したものどす。
三日月形に描いた芝草に小さな水玉を添えた文様は涼しげなため、これからの時期の着物や帯に多く用いられています。
風薫る爽やかな季節どす、心穏やかにお過ごし下さいませ。
Posted by しげ森
at 12:00