京都宮川町のお茶屋 しげ森・バー もり多と、しげ森の舞妓・芸妓のご紹介

お茶屋ブログ

2011年07月18日

七月の舞妓衣装(ふく紘)

七月の舞妓衣装(ふく紘)

七月の舞妓衣装(ふく紘)

七月の舞妓衣装(ふく紘)

夏空がまぶしく感じられるころとなりました。
ふく紘さんの七月の舞妓衣装は、鮮やかな黄緑が涼しげないきいきとした印象の装いどす。
鉄線・桔梗・撫子などの文様の絽の着物、金糸をふんだんにつかった八角系に花丸の織帯、「勝山」の髷、蝶々の花かんざしが、少女の中にあるそこはかとない大人っぽさを引き出しています。

鉄線は品のいい夏の花で、クレマチスとの洋名をもちます。
正しくは鉄線蓮といいますが、鉄線花や鉄仙花ともいわれています。
風車のように広げた花弁、固い蔓状の茎が特徴どす。
よく鉢植えなどで売られているのを見かけますね。

桔梗は昔から歌や絵に取り入れられ愛好されてきました。
秋の七草の一つとしても知られています。
桔梗の色を「桔梗紫」といいますが、色が美しいため夏の訪問着や小紋、帯などにもよく使われています。

撫子には「やまとなでしこ」という言葉があるように、日本の女性を象徴する楚々とした花どす。
撫子には数種類ありますが、河原撫子が主に知られていますね。

八角は繋がるという考えから、広く好まれて用いられてきました。
六角・八角は永遠に広がるおめでたい吉祥文様として用いられます。
花丸を取り込んでとてもめでたく華やかなデザインどすね。

「勝山」の髷は、祇園祭の10日の御輿洗いから、24日の後祭りの期間だけ結う特別な髷どす。
今月の舞妓衣装の一番の特徴どすね。
「勝山」は江戸時代初期、遊女の勝山が結い始めたことから名づけられました。
元禄時代には一般の女性にも広まり、武家の奥方なども結うようになりました。
そして江戸中期頃には遊女、後期以降は既婚の女性の髪形として知られるようになりました。
写真のように髷が大きな輪になっているのがポイントどす。
小花に舞う蝶々の簪とよく合ってますね。

この度、しげ森三人の舞妓は7/24(日)10:00~開催される「若柳会」で初めて京都南座の舞台に出させてもらいます。
いよいよ夏本番どすが、ふく紘さんもお稽古を一生懸命がんばってますので、多くの方に観に来ていただけますよう皆様どうぞよろしくおたの申します。

「若柳会」のプログラムなど詳しくはこちらをご覧下さい。


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Posted by しげ森  at 19:19 │ふく紘


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しげ森
しげ森
京都市東山区西御門町469-1
お茶屋しげ森、宮川町にあるお茶屋どす。
何気ない日常や、毎月のお衣装を発信していけたらと思っております。

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