2011年10月26日
十月の舞妓衣装(小ふく)
さわやかな秋となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
小ふくさんの十月の舞妓衣装は、秋空のようにさわやかな印象の装いどす。
蝶文の着物、折鶴文の帯、菊の花かんざしがシャープで上品な雰囲気を醸し出しています。
蝶文は、幼虫・さなぎ・成虫へと次々と姿を変化させる蝶の姿から、化身・復活・不老不死などを表すおめでたい吉祥文様とされよく用いられてきました。
象徴的に描かれた色とりどりの蝶の文様はとても華やかどすね。
折鶴文は古くから用いられてきた文様どす。
昔では貴重だった紙を用いて丁寧に折りあげられる折鶴はまさに祈りの象徴どした。
その直線的で隙のない造形美は、曲線的な蝶文との対比においてもとても美しおすね。
菊は昔から日本の秋を代表する植物どす。
江戸時代には鉢での栽培がとても盛んで大小さまざまな種類が生まれ、絵画・版画・工芸品などにも多く描かれ、菊文も隆盛を極めました。
けなげな小菊の花かんざしは、小ふくさんによく似合ってますね。
寒くなってまいりましたが皆様ご自愛のほどお祈り申し上げます。
Posted by しげ森
at 13:40
│小ふく