京都宮川町のお茶屋 しげ森・バー もり多と、しげ森の舞妓・芸妓のご紹介

お茶屋ブログ

2012年11月06日

十一月の舞妓衣装(小ふく)

十一月の舞妓衣装(小ふく)

十一月の舞妓衣装(小ふく)

十一月の舞妓衣装(小ふく)


秋気身にしみるころとなりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

小ふくさんの十一月の舞妓衣装は柔らかい淡いブルーと艶やかな黒い帯との対比が印象的な爽やかな装いどす。

いちょうに松葉があしらわれたかんざしに雪輪に様々な花が描かれた一つ綿の着物、雲間に蝶があでやかに舞い翔ぶ織帯が大人へと向かう舞妓さんの上品な美しさをかもしだしています。

いちょうは中国原産の秋に黄葉する樹木どす。

葉は扇型で切れ込みがあり、アヒルの足に似ていることから中国の明代に鴨脚と表記されました。

鴨脚は「ヤ(イ)ーチャオ」と発音され、それが転じて「いちょう」と呼ばれるようになったそうどす。

宮川町のすぐそばを流れる鴨川の遊歩道にも黄色く色づいたいちょうの木がよく見られますね。

雪輪文は植物に雪がかかった雪持ち文から端垂れ雪文様が発生し、それが成形されて出来たといわれます。

雪輪文が登場したのは江戸時代初期で円の周囲に小円の切れ込みを入れて表し、次第に様式化されていきました。

その美しい形を雪輪取りとして中に草花が描かれることもよくあり、様々に意匠化されて好まれている文様どす。

蝶文は平安中期から愛用されてきた文様で有職文様としても古くからよく用いられてきました。

その優美な姿から揚羽蝶が好まれることが多く、卵から幼虫、サナギ、そして成虫へと変化する姿が呪術的神秘性を感じさせ、人気が高おす。

黒地に金糸で豪華に刺繍された帯が小ふくさんの大人っぽい雰囲気によう似合うたはりますね。



ここでみなさまにお知らせいたします。

このたび小ふくさんは十一月二十九、三十、十二月一日の三日間に「襟替え」をさせてもらうことになりました。

「襟替え」とは舞妓さんが芸妓さんになることをいいます。

このブログを始めさせてもうた2009年、小ふくさんはまだ出たて(舞妓さんになって一年目)の舞妓さんでした。

その小ふくさんがもう芸妓さんにならはります。

月日が経つのは早いものどすね。



夜寒の折、みなさまのご健康を心よりお祈り申し上げます。



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Posted by しげ森  at 19:00 │小ふく


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京都市東山区西御門町469-1
お茶屋しげ森、宮川町にあるお茶屋どす。
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