2013年07月30日
七月の芸妓衣装(ふく紘)
まぶしいほどの夏、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
ふく紘さんの七月の芸妓衣装はすっきりとしたブルーが印象的な涼しげな装いどす。
流水に舟があしらわれた呂の着物に変わり菊菱文の夏の織帯が、落ち着いた芸妓さんの楚々とした雰囲気をかもしだしています。
流水文は文様の中でも最も古くから見られるものの一つで、弥生時代の銅鐸にその姿を見つけることができます。
涼やかに流れる水の間を見え隠れする舟の文様がさわやかな風を運んでくれるようどすね。
菊菱文は菱形の中に菊花を入れた文様で、菱形がところどころつながっていないことから変り菊菱ともいいます。
菱文の文様は古くからあり、正倉院の染色品や工芸品に多くみられるそうどす。
黒地に金の菱文が映える粋な帯どすね。
天候不順が続くこの夏どすが、みなさまお気を付けてお過ごしくださいませ。
Posted by しげ森
at 10:00
│ふく紘