2013年08月22日
八月の舞妓衣装(ふく兆)
涼しい季節が待ち遠しい今日このごろ、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
ふく兆さんの八月の舞妓衣装はすっきりとしたブルーが印象的な晴れやかな装いどす。
薄(すすき)のかんざしに秋草文様の絽の着物、蓼(たで)の葉がカラフルに織り込まれた夏の織帯が若い舞妓さんの可憐さをひきたてています。
薄は芒とも書き、穂がでたものを尾花ともいいます。
秋の七草のひとつで、山上憶良が万葉集に詠んだことで知られています。
「袖振草」との雅名もあるそうどす。
秋草文様は撫子や女郎花、桔梗など数種組み合わせて表されることが多く、小ぶりで繊細な花が多いのが特徴どす。
涼しい秋を待ち望んで、夏の絽の着物や帯によく用いられます。
蓼(たで)は茎や葉に苦味がある夏の植物どす。
『蓼食う虫も好きずき』という言葉が有名どすね。
蓼の葉をすりつぶして酢でのばしたものを蓼酢(たでず)と呼び、今が旬のアユを塩焼きにしたものに添えられます。
夏の疲れが出てくる頃どす、ご無理などなさいませぬよう、お願い申し上げます。
Posted by しげ森
at 21:08