四月の舞妓衣装(ふく苗)

しげ森

2012年04月23日 12:33







春の気配が整ってきたこの頃、皆様お元気でしょうか。

ふく苗さんの四月の舞始衣装は初々しくおぼこい印象の装いどす。
三つ檜扇散らし文の着物・片輪車文の帯・桜の花かんざしが季節感と少女らしさを引き立てています。

三つ檜扇散らし文は3本の扇の要を中心に広げたものを一面に配した意匠で、末広がりの吉祥文どす。
王朝趣味の文様として今なお根強い人気があります。

片輪車文は、乾燥を防ぐために流水の中に浸しておかれた御所車が意匠化された文様で、写真のように流水文などと組み合わされることが多おす。
車はどこまでも回転することから片輪車文も吉祥文として用いられています。

ふく苗さんの着物の文様も帯の文様も共に丸形を題材にした吉祥文どすが、丸形の吉祥文にもいろいろあって楽しおすね。

季節の変わり目ですので、皆様風邪などお召しになられませんよう御自愛下さい。