五月の舞妓衣装(ふく苗)

しげ森

2012年05月16日 18:44









風薫る五月となりました、皆様いかがお過ごしでしょうか。

ふく苗さんの五月の舞妓衣裳は初夏を感じさせる爽やかな装いどす。

かわいらしい藤のかんざしに、たくさんの蝶々が舞い飛ぶ鶸色の着物、笹紋と花菱亀甲をあしらった緋色の染帯が舞妓さんの若々しい印象を醸し出しています。

白や薄紫色の花が房になって咲く藤は初夏を知らせる花で、古くは万葉集の時代から親しまれてきました。

ふく苗さんが差しているかんざしはふく紘さんが舞妓さんの時に使っていたかんざしを譲り受けたものどす。

お衣裳だけでなくかんざしなども下の舞妓さんたちに大事に受け継がれていきます。

蝶文は何度かご紹介させていただいている通り、卵から幼虫、さなぎ、成虫へと変化するその姿が再生と不死不滅の象徴として昔から好まれている紋様どす。

笹紋、亀甲紋はともに長寿の象徴の吉祥文として多く用いられてきました。

明るい鶸色の着物にきりりと締まる緋色の帯がふく苗さんの元気なイメージにぴったりどすね。

季節の変わり目、不安定なお天気が続いていますが皆様お体には十分お気をつけください。