一月の舞妓衣装(ふく苗)

しげ森

2013年01月25日 21:03








いよいよ本格的な寒さになってまいりました。

ふく苗さんの一月の舞妓衣装は鮮やかなピンクに黒い帯が印象的な華やかな装いどす。

稲穂と松竹梅のかんざしに様々な文様の扇が描かれた二つ綿の着物、若松に観世流水文の織帯が若々しい舞妓さんのあでやかさをかもしだしています。

稲穂は松の内の十五日まで差すお正月のものどす。

松竹梅は吉祥のシンボルとして馴染み深いものどすが、松から格の高いものとされるのはおめでたいものに加わった順番からきているそうどす。

扇は末広がりの形が発展、繁栄の吉祥として多く用いられ、その形の面白さから様々に意匠されています。

地紙に色とりどりの花文様を付け一面に散らすことで、舞妓さんらしい可憐な衣装となっていますね。

若松文は芽生えて間もない若い松を文様化したもので、新鮮な若々しさが特徴どす。

新春をはじめ、慶事にとても相応しい文様として古来より愛好されています。

今年もみなさまにご幸多ありますよう、お祈り申し上げます。