九月の舞妓衣装(ふく苗)

しげ森

2013年09月11日 12:00









朝夕はめっきり涼しくなりましたが、みなさまお元気でお過ごしでしょうか。

ふく苗さんの九月の舞妓衣装はかわいらしさの中に少女の色香が漂う華やかな印象の装いどす。

桔梗のかんざしに露芝に蝶が舞い飛ぶ単衣の着物、、柳に傘文様の絽の染帯が舞妓さんの可憐さをひきたてています。

桔梗は古くは万葉集に詠まれる花で秋の七草の一つどす。

開花前に花びらが互いのふちでくっついたまま膨れていくため、蕾が風船のように丸くふくらむのが特徴どす。

花言葉は「清楚、気品」。

舞妓さんにぴったりの花言葉どすね。

露芝文は芝草に露が降りた状態を文様化したもので、夏の着物や帯に多く用いられます。

露や芝がカラフルに配色されていてその上を舞う蝶々もさらに華やかに描かれており、愛らしい着物になっていますね。

傘は奈良時代から使われる私たちの生活に密着したものどす。

雨や日差しから身を守る他にも、面を隠す意味もありました。

文様としてはその形の面白さから江戸時代に取り入れられるようになり、帯や着物に数多くデザインされました。

夏の疲れが出てくる頃どす、ご無理などなさいませぬようおたの申します。