二月の舞妓衣装(小はる)

しげ森

2014年02月25日 19:53







寒気も少しずつ緩みはじめましたが、皆様いかがお過ごしどすか。

小はるさんの二月の舞妓衣装はあたたかな色合いが春を感じさせる装いどす。

梅のかんざしに花丸文が散らされた二つ綿の着物、竹が大きく描かれた織帯がおぼこい舞妓さんの愛らしさを惹きたてています。

梅は別名「春告草」「好文木」などと呼ばれ、日本人に昔から愛されてきました。

現在「花見」といえば桜の花を見ることとされますが、奈良時代以前に「花」といえば梅を指すことの方が多かったそうどす。

平安京御所の紫宸殿の前の左近の桜と右近の橘も創建当初は桜ではなく梅であったと言われています。

花丸文は様々な草花を円形におさめた文様どす。

あらゆる花を文様化することができ、能装束や小袖から現代の着物や帯まで多く愛好されています。

洒落文(しゃれもん)として刺繍で表されることもあります。

竹は真っすぐで固く、中は空洞で隠す事無く冬でも青々としていることから清和の象徴として好まれてきました。

なかでも松竹梅の組み合わせは有名で、蓬萊信仰を元に神事などに使われる事が多いそうどす。

時節柄、ご自愛下さいませ。