四月の芸妓衣装(ふく紘)

しげ森

2014年04月15日 12:00







桜の花も散りはじめるこのごろ、みなさまお元気どすか。

ふく紘さんの四月の芸妓衣装はまるで夜桜見物をしているようなあでやかな装いどす。

桜の着物にかがり火が描かれた染帯が、粋な芸妓さんの華やかさを演出しています。

桜は日本人にもっとも愛されている花どす。

文様としても古くから漆器や能装束、小袖などに使われ、満開に咲く花姿や花が散る様が写されてきました。

花と言えば桜と言われるほど日本を代表する花となったため、季節を問わず花の文様として用いられることもあります。

かがり火は鉄製の籠の中で薪をたいて照明する火のことで、その鉄製の籠をかがりといいます。

万葉集にかがり火を使った歌が詠まれているほどその歴史は古く、平安時代以降さかんに用いられました。

黒地の帯に散る桜のなかで燃えるかがり火が幽玄な雰囲気をかもしだしていますね。

春雨にお体を冷やしませんよう、お気をつけくださいませ。


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