京都宮川町のお茶屋 しげ森・バー もり多と、しげ森の舞妓・芸妓のご紹介

お茶屋ブログ

2011年02月08日

節分おばけ・舞妓さんの髪型

お節分では舞妓さんたちはいつもと違う髷に結わせてもうて座敷に出ております。
いつもと違った髷を結ったふく紘さん・ふく帆さん・小ふくさんの写真をご覧下さい。

ふく紘・おしどり雄・正面
「おしどり雄」の髷を結ったふく紘さん。

ふく紘・おしどり雄・横
ふく紘さんの「おしどり雄」の髷を横から写させてもうた写真どす。
「おしどり雄」の髷は鳥のオシドリの雄のように派手な印象で少々髪飾りが多くなってます。

小ふく・おしどり雌
こちらは「おしどり雌」の髷を結った小ふくさん。
こうして写真を並べてみると、ふく紘さんの「おしどり雄」の髷との違いがよくわかりますね。

小ふく・おしどり雌・後ろ
小ふくさんの「おしどり雌」の髷を後ろから写させてもうた写真どす。
中央のラインが印象的どすね。

「おしどり」は幕末~明治ごろの女性の髪形どす。
美しい水鳥のオシドリを模したところからきたもので、主に京都や大阪の十代後半の婚約を終えたばかりの娘~若妻たちに広く結われてました。
おしどりは島田髷の一種で、少女向きの髷である「結綿(ゆいわた)」の変形(「結綿」に橋の毛をアーチ状にかけたもの)どす。
※次に紹介するふく帆ちゃんの髷が「結綿」どす。
橋の毛の先がゆるいカーブを描いて上に跳ねる様子が、オシドリの冠毛に似ていることから「おしどり」の名が付きました。
先の紹介のとおり、「おしどり」には雄と雌の二種があります。
「雄のおしどり」は「雌のおしどり」に比べて髪飾りが多く派手な印象どす。

ふく帆・結綿
「結綿(ゆいわた)」の髷を結ったふく帆さん。
「割れしのぶ」や「おふく」の髷とは違うのがわかりますか?

ふく帆・結綿・後ろ
ふく帆さんの「結綿」の髷を後ろから写させてもうた写真どす。

「結綿(ゆいわた)」とは、江戸時代後期ころの未婚女性の髪形のことで、つぶし島田の一種に手絡をかけたものどす。
名前は真綿を束ねたもの(結綿)に似ることからきています。
島田の髷を結わえる元結の上に赤い鹿の子の手絡を結びつけて、平打ち簪や花簪、飾り櫛などで少女らしく華やかに装います。
前髪をふっくらと張り出して布紐でまとめて後ろにやり、鬢は大きく自然に張り出させ、後ろ髪を後頭部で高く一つ括りにし、前に一度折り返します。
そしてそのままもう一度後ろに折り返して元結をかけ、手絡を上からくくりつけます。
「たぼ」は張り出さずに自然にまとめます。
するとこのように丸みを帯びた親しみやすいかわいらしい印象の髷になるんどす。

節分おばけはいつもとは違った芸妓さんや舞妓さんの姿が見れ、楽しおすね。
皆様また来年も見にきて下さいますようおたの申します。   


Posted by しげ森  at 22:37お稽古・行事
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しげ森
京都市東山区西御門町469-1
お茶屋しげ森、宮川町にあるお茶屋どす。
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