2013年11月22日
十一月の舞妓衣装(ふく兆)
行く秋の寂しさが身にしみる今日このごろ、みなさまいかがお過ごしどすか。
十一月のふく兆さんの舞妓衣装は淡い色の着物を黒い帯で引き締めたすっきりとした装いどす。
紅葉のかんざしに菊や楓、松、笹、牡丹など様々な草花が散らされた一つ綿の着物、蜀江文や亀甲花菱文が豪華に配された織帯が楚々とした雰囲気をかもしだしています。
紅葉は楓の葉が紅葉したもので、春の桜と並んで秋を代表する樹木どす。
京都でも最近少しずつ色付いてきて秋の深まりを感じさせてくれます。
紅葉は季節によって色を変え人々を楽しませることから、人を幸福にするともいわれているそうどす。
蜀江文は中国から伝来した蜀江錦の織り出されている文様で、八角形と四角形をつなぎその中にいろいろな文様が入ります。
亀甲花菱文は亀甲形を上下左右につないだ亀甲繋ぎに花菱を入れたもので、平安時代以来衣裳や調度の文様に多く見られます。
このたびふく兆さんは舞妓さんになって一年が経ち、今月から上紅を塗らさせてもらっています。
一年前のふく兆さん
かんざしに付いていた房も取れ、すっきりとお姉さんらしくなりました。
これからもふく兆さんをよろしくおたのもうします。
めっきり寒くなってまいりましたが、お体に気を付けてお過ごしくださいませ。
Posted by しげ森
at 18:52