京都宮川町のお茶屋 しげ森・バー もり多と、しげ森の舞妓・芸妓のご紹介

お茶屋ブログ

2013年12月10日

十二月の舞妓衣装(小よし)









木枯らしが吹きすさぶころとなりましたが、みなさまいかがお過ごしどすか。

小よしさんの十二月の舞妓衣装は明るい青とオレンジの対比が印象的な晴れやかな装いどす。

かわいらしいまねきのかんざしに橘が散らされた二つ綿の着物、紗綾形文の織帯が若い舞妓さんの華やかさを演出しています。

まねきとは毎年十二月に京都南座で行われます吉例顔見世興行で劇場正面に掲げられる出演俳優の名前が書かれた看板のことで、京都の師走の風物詩どす。

舞妓さんのかんざしにも小さなまねきがついており、出演している役者さんに実際に名前を書いてもらいます。

今回は四代目市川猿之助さん、九代目市川中車さんの襲名披露どすのでお二人に書いていただきました。



橘は柑橘類の一種で、古くから吉祥の徴として崇められてきた果物どす。

京都御所の紫宸殿に植えられている右近の橘は有名どすね。

格調の高い文様として平安時代の頃から長く親しまれている文様で、現代でも婚礼衣装や留袖などにも多く使われています。

紗綾形文は卍を菱形に変形して複雑につなぎ合わせたもので、卍繋ぎとも呼ばれます。

室町から桃山時代に中国から渡ってきた紗綾と称された生地の地紋に用いられていたため、その名がつきました。

昔は女性の慶事礼装用の白襟には紗綾形が使われるものと決まっていたそうどす。

年末ご多忙の折ではございますが、お体にお気をつけて良き年をお迎えくださいませ。
  


Posted by しげ森  at 12:00
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京都市東山区西御門町469-1
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