2011年08月23日
八月の舞妓衣装(ふく紘)
厳しい残暑が続いていますが、皆様お元気でしょうか。
ふく紘さんの八月の舞妓衣装は、黒を生かしたとても存在感のある装いどす。
朝顔や百合など夏の花が描かれた団扇文様の絽の着物、金糸をふんだんにつかった流水文様の帯、写実的な朝顔の花かんざしが上品で落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
団扇文は夏の着物に多いデザインどす。
団扇は奈良時代に中国から伝来したものといわれていますが、着物に配されるようになったのは江戸時代以降どす。
団扇文の一番の面白さは、そこに様々なものが描かれていることどす。
この写真では少し見にくうおすが、ここには百合や朝顔などの夏の花が美しく描かれています。
流水文は水を扱った文様の中で、最も古いものといわれています。
動物や植物の文様と組み合わせることが多く、このように単独で使われることは少しめずらしおす。
このシンプルで大胆なデザインが、舞妓さんの上品さをより引きだしていますね。
朝顔は夏の花として、かんざしだけではなく衣装にもよく取り入れられています。
朝顔は今でも人気の花どすが、江戸時代にはとても盛んに栽培され、庶民の夏の楽しみだったようどすね。
今月は八朔の時の衣装も紹介させていただきましたがいかがでしたか。
厳しい残暑が続いていますが、皆様ご自愛のほどお祈り申し上げます。
Posted by しげ森
at 13:25
│ふく紘