2011年09月23日
九月の舞妓衣装(ふく紘)
朝夕日毎に涼しくなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ふく紘さんの九月の舞妓衣装は、シックで大人っぽい印象の装いどす。
紗袷(無双)の着物、笹蔓文の帯、大降りの桔梗の花かんざしが、大人への階段を上りつつある舞妓さんの落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
紗袷(無双)は、夏物の紗を二重に重ねた贅沢な着物どす。
外の紗には色物を、中の紗には柄物を用います。
遠くからでは柄が分かりにくおすが、下の生地には桔梗文が描かれています。
桔梗は青紫色の星型の花を咲かせる、朝顔や撫子と並ぶ可憐な秋草どす。
六月と九月のお着物の紗袷(無双)は涼しそうに見えますが、二重という事もあり見た目以上に暑いんどすえ。
笹蔓文は中国の明の時代に伝えられた名物裂「笹蔓緞子」の文様を模した唐草文様のひとつどす。
三百年に一度実をつけるとされる竹の実と花をデザインしたものといわれていますが、おめでたい松竹梅にかけて梅花に松笠という解釈もあるようどす。
永遠の生命力の象徴であるぐんぐん伸びる蔓文(唐草文)も吉祥文ですので、重ねておめでとうすね。
この度、しげ森三人の舞妓(ふく紘・ふく帆・小ふく)は、10月6日(木)~9日(日)の期間開催される「みずゑ会」に出させてもらいます。
ふく紘さんもお稽古を一生懸命がんばってますので、多くの方に来ていただけますよう皆様どうぞよろしくおたの申します。
「みずゑ会」のプログラムなど詳しくはこちらをご覧下さい。
Posted by しげ森
at 08:54
│ふく紘