2011年11月19日
十一月の舞妓衣装(小ふく)
朝夕寒くなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
小ふくさんの十一月の舞妓衣装は、グリーンが印象的な上品な装いどす。
松に菊楓花筏文の着物、大降りの菊唐草の帯、イチョウの花かんざしが、さわやかな季節感を醸し出しています。
松に菊楓花筏文はその名のとおり水辺の筏に菊や楓そして松などが散らされた文様のことどす。
筏は水の国でもある日本では川の移動手段に使われることも多く日常の風景どした。
その筏に季節の植物を合わせるとは日本人の風雅な美意識を感じますね。
菊唐草文は唐草に菊をあしらったものどす。
菊は江戸時代には鉢での栽培がとても盛んで大小さまざまな種類が生まれ、絵画・版画・工芸品などにも多く描かれ隆盛を極めました。
菊はこの季節を代表する花なので目にする機会も多おすね。
イチョウは皆さんよくご存知の長寿で縁起のいい植物どす。
幹周10Mを越える巨木も日本各地にあるそうどす。
黄金色に色づく秋の銀杏並木はとても見事どすね。
寒さに向かう季節となりましたが、皆様お風邪など召されませぬようご自愛下さい。
Posted by しげ森
at 11:30
│小ふく