2013年03月31日
三月の舞妓衣装(ふく兆)
ようやく春めいてまいりました。
ふく兆さんの三月の舞妓衣装は柔らかな印象の春らしい装いどす。
菜の花のかんざしに小花が散らされたかわいらしい着物、亀甲文と毘沙門亀甲文が組み合わされた織帯が若い舞妓さんのおぼこさをひきたてています。
菜の花は身近な春の花として古来から好まれている花で、文学や歌などにもよく登場します。
菜の花は別名を花菜(はなな)、菜種(なたね)などと呼ばれることから、菜の花が咲く頃に降り続く雨のことを「菜種梅雨(なたねつゆ)」と呼ぶそうどす。
亀甲文は六角形をつないで表される幾何学文様で、東洋では亀甲、西洋では蜂の巣文様と呼ばれます。
長寿の象徴である亀の甲羅に似ている事から吉祥文として多く使われ、亀甲文を入れ子にした「子持ち亀甲」や花菱と組み合わせた「花菱亀甲」など様々に表現されます。
そのなかでも毘沙門亀甲は毘沙門天の甲冑の文様から生まれた亀甲文の変形で、亀甲を山形状に三つ組み合わせて作られているのが特徴どす。
入れ子になった毘沙門亀甲がカラフルに配色されていて、舞妓さんらしい帯となっていますね。
今ふく兆さんは四月の京おどりに向けて一生懸命お稽古したはります。
ふく兆さんは今回が初舞台どす。
どうぞたくさんの方に見に来ていただけますよう、よろしくおたのもうします。
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花どきの習いで気候も不順になりがちなこのごろです、くれぐれもご自愛くださいませ。
Posted by しげ森
at 10:00