2014年02月19日
二月の舞妓衣装(小よし)
春の訪れが待ち遠しいこのごろどすが、お元気にされていますか。
小よしさんの二月の舞妓衣装は鮮やかなブルーが印象的なあでやかな装いどす。
梅のかんざしに薬玉が散らされた二つ綿の着物、立涌に唐花綾花文が入った織帯が若い舞妓さんの楚々とした雰囲気をかもしだしています。
梅は別名「春告草」「好文木」などと呼ばれる日本人に昔から愛される花どす。
万葉集には梅に関する歌が百首以上詠まれており、植物の中では萩についで多いそうどす。
万葉の頃には白梅が好まれていましたが、平安時代になると紅梅が愛好されるようになりました。
薬玉文は種々の葉や香料を錦の袋に入れ、菖蒲、よもぎなどの造花を結んで五色の糸を垂らした薬玉を文様化したものどす。
若い女性や女児の七五三の祝い着などによく用いられる華やかな文様どす。
正倉院に納められた宝物の銅鏡の背面にはその時代の贅をつくした素晴らしい意匠が描かれていますが、それを写した鏡裏風の文様の一つが唐花綾花文どす。
様々な花や植物、虫や鳥も一緒に描かれるなどバリエーションが豊富にあります。
残寒の日々どすがお体おいとい下さいませ。
Posted by しげ森
at 19:00