2014年05月07日
五月の舞妓衣装(小よし)
梅雨前のさわやかな季節、みなさまいかがお過ごしどすか。
小よしさんの五月の舞妓衣装はブルーとオレンジの対比が印象的な鮮やかな装いどす。
藤のかんざしに流水に草花文様の着物、カラフルな葉が三つ組み合わされて丸文になった染帯が若い舞妓さんの愛らしさをひきたてています。
藤は薄紫や白色の美しい花房を垂下させた初夏を知らせる花どす。
万葉集にも詠まれるなど古くから長寿や繁栄を表す花として愛好されてきました。
平安後期に全盛を誇った藤原氏の影響で高貴な花として尊ばれ、格の高いものとされています。
流水は文様の中でも最も古くからあるものの一つで、様々なバリエーションで表現されています。
海に囲まれた日本には水を主題にする文様は多く、弥生時代の銅鐸にすでにその姿がみられるそうどす。
丸文はモチーフを円形に変形したり、円の中におさまるように意匠化したものどす。
草花を円形におさめた文様を花丸文といい、あらゆる草花を文様化することができます。
能装束や小袖をはじめ、現在のきものや帯の柄など多くのものに使われています。
過ごしやすい季節になりましたが、どうぞご自愛くださいませ。
Posted by しげ森
at 12:00