2012年07月22日
七月の舞妓衣装(ふく苗)



夏木立の緑濃く、木漏れ日も輝く季節となりました。
ふく苗さんの七月の舞妓衣裳は優しげな黄色に黒い帯が印象的な少しすっきりとした装いどす。
勝山の豪華なかんざしに流水に扇子と色とりどりの花々が流された呂の着物、蓼(たで)の葉をカラフルに配した夏の織帯が可憐な上品さをかもしだしています。
勝山は祇園祭の10日の御輿洗いから24日のあと祭りの期間だけ結うことのできる特別な髷どすが、ふく苗さんは出たての舞妓さん(お見世だし=デビューして一年未満の舞妓さん)なのでまだ結うことはできません。
ですので普段の「われしのぶ」の髷に勝山のかんざしをつけさせてもうてます。
ふく苗さんは小ふくさんの髷を見て、早く自分も結えるようになりたいと憧れたはるそうどす。


いろいろな植物を配してそれを流水でつなぐ意匠は江戸時代から見られます。
なでしこやききょう、菊や青もみじなど華やかに流れていく花々にからめとられたようにたたまれた扇子が配されていることで、動きのある大胆な意匠になっていますね。
蓼(たで)は茎や葉に苦味がある夏の植物どす。
『蓼食う虫も好きずき』という言葉が有名どすね。
蓼の葉をすりつぶして酢でのばしたものを蓼酢(たでず)と呼び、今が旬のアユを塩焼きにしたものに添えられます。
その蓼の葉が大きくカラフルに描かれていることがおもしろく、舞妓さんの幼さが強調されて可愛らしおすね。
暑くなったり涼しくなったり、不安定なお天気が続いておりますがみなさま夏風邪などひかれませんようにお気を付けくださいませ。
Posted by しげ森
at 00:47