2013年08月18日
八月の舞妓衣装(小よし)
うだるような暑さが続いておりますが、お元気でお過ごしですか.
小よしさんの八月の舞妓衣装は秋を予感させるあでやかな装いどす。
薄のかんざしに紅葉が一面に散らされた呂の着物、あじさいの夏の織帯がおぼこい舞妓さんの華やかさをかもしだしています。
薄は秋の七草の一つでお月見にはかかせないものどす。
中秋の名月には収穫物と一緒に供えられますが、収穫物を悪霊から守り翌年の豊作を祈願する意味があるそうどす。
あまり華やかではない薄ですが一つ一つの穂が銀細工で丁寧に表現されており、舞妓さんの頭をキラキラと彩っていてかわいらしおすね。
楓は春の桜とともに古くから用いられ、桃山時代以降にすぐれた意匠が多くみられます。
葉の色やその形の面白さから様々に意匠化され、秋の紅葉だけではなく清々しい新緑の葉も使われることが多く日本を代表する植物の一つどすね。
あじさいは土壌の具合によって花の色が変わることから「七変化」との俗称があるほどで、多くの花をつけるその姿がたくさんの人に愛好されています。
万葉集に詠まれるほど古くから知られており、鎌倉時代に様々な意匠がみられるようになりました。
しばらく暑さが続くようどすので、健康にはお気を付け下さいませ。
Posted by しげ森
at 12:00