2014年03月21日
三月の舞妓衣装(ふく苗)



一雨ごとに暖かくなりましたが、みなさまお変わりございませんか。
ふく苗さんの三月の舞妓衣装は白と紫のグラデーションが印象的な大人っぽい装いどす。
菜の花のかんざしにいろいろな形の扇が散らされた着物、桐の葉が大きく描かれた織帯が舞妓さんんとなって三年目のふく苗さんの魅力を惹きたてています。
菜の花は黄色い小さな花がかわいらしい、春の始まりを教えてくれる花どす。
「菜」というのは食用の意味でもあり、「野菜(菜っ葉)の花」という意味から「菜の花」となったそうどす。
扇は別名末広とも呼ばれ、その名のとおり末広がりでおめでたいものとして愛好されてきました。
文様としてもおもしろく、この着物のように閉じたり開いたり、または半分だけ閉じたりと豊富なバリエーションで意匠化されます。
桐は中国では鳳凰の棲む木として尊ばれ、日本でも菊とともに皇室の紋とされてきました。
鳳凰と組み合わて吉祥の文様として用いられる事も多おすが、桐文だけでも格とめでたさの象徴として使われます。
思わぬ花冷えにお風邪など召されませんようくれぐれもご自愛くださいませ。
Posted by しげ森
at 12:00