2012年02月09日
二月の舞妓衣装(ふく苗)



立春とは名のみの寒さですが、皆様お元気でしょうか。
ふく苗さんの二月の舞妓衣装は、明るくさわやかな印象の装いどす。
花を散らした文様の着物、菊唐草文の帯、梅の花かんざしが、若い舞妓さんの初々しさを引き出しています。
ふく苗さんは若い舞妓さんなので、髷は割れしのぶ、紅は下唇だけに差しています。
二月は「節分おばけ」があり、多くの舞妓さんは変わり髷を結っていましたが、ふく苗さんは見世出し間もない舞妓さんなので変わり髷は結えません。
菊唐草文は唐草文の一種どす。
菊に唐草をあしらった文様で、現代でもよく親しまれています。
帯の暖色と着物の寒色のコントラストが、若い舞妓さんの雰囲気によくマッチしていますね。
厳しい寒さが続いていますが、皆様お風邪など召されぬよう御自愛下さい。
Posted by しげ森
at 01:08
2012年02月09日
二月の舞妓衣装(小ふく)





立春とは名のみの寒さですが、皆様お元気でしょうか。
小ふくさんの二月の舞妓衣装は若々しく上品な印象の装いどす。
薄緑色の着物、若松に観世水文の帯、「おしゅん」の髷が、颯爽とした雰囲気を醸し出しています。
今月の衣装の一番の特徴は「節分おばけ」の期間に結わせてもうた「おしゅん」の変わり髷どす。
いつもの「おふく」の髷との違いは分かりますか。
「おしゅん」は「お俊伝兵衛心中説」に登場する先斗町近衛屋のお俊の髪型に由来しています。
京風鴛鴦の髷の前部が割れ、中の鹿の子が見えている形どす。
後ろ姿がとても華やかどすね。
若松文と観世水文どすが、若松文は松文の一種どす。
松は常に青々と葉をたたえ、有名な吉祥文として知られています。
また観世水文は能楽観世宗家の定式文様とした水紋どすが、今でも十分にモダンに感じるデザインどすね。
まだまだ厳しい寒さが続いていますが、皆様お風邪など召さぬようご自愛下さい。