2012年02月11日
二月の芸妓衣装(ふく紘)



暦の上ではもう春ですのにまだまだ寒い日が続いています。
皆様お元気でお過ごしでしょうか。
ふく紘さんの二月の芸妓衣装は紺色が印象的な粋な装いどす。
文字文の着物、牡丹文の帯が、大人っぽさを醸し出しています。
ふく紘さんは芸妓さんなので頭はかつらになっています。
文字文は平安中期に生まれた「かな文字」とともに意匠に取り入れられるようになりました。
配されたかな文字の一画一画が、葦の葉のように見えることから「葦手」とも呼ばれました。
現代ではかなの散らし書きだけでなく、漢字を大きく配したものなど意匠はバラエティに富んでいます。
ふく紘さんの着物には雪月花にちなんだ端歌や小唄が書かれています。
写真では「上野・雲・雪・峰・月、、」などの文字が見えますね。
牡丹は中国などでは「百花の王」として富貴の象徴とされています。
日本には奈良時代には入っていたようどすが、江戸時代に各地で栽培が行われるようになって人気が出て、文様にもたくさん用いられるようになりました。
厳しい寒さが続いていますが、皆様お風邪など召されぬよう御自愛下さい。