2013年02月25日
二月の舞妓衣装(小よし)



暦の上ではもう春どすが、真冬の寒さが続いております。
小よしさんの二月の舞妓衣装は可愛らしくおぼこい印象の装いどす。
梅が満開に咲いたかんざしに松葉に鞠や羽根などがあしらわれた着物、金糸がふんだんに使われた立涌文の織帯が出たての舞妓さんの可憐さをひきたてています。
梅は中国では松、竹と並んで「松竹梅(歳寒三友)」として重宝され、日本に入って吉祥の象徴となりました。
また蘭、竹、菊とともに「四君子」の一つとしても数えられます。
松葉は松文の一種で、散り落ちた葉が一組ずつにほどけた松葉を意匠化したものどす。
江戸時代には細かい松葉を散らした文様を染めた小紋が用いられ「松葉小紋」と呼ばれました。
松葉の間に描かれた手鞠や羽根の意匠が舞妓さんらしくてかわいらしおすね。
立涌文は有職文の一つで波型のラインを等間隔に並べた文様どす。
ふくらんだ部分に菊花や桐、瑞雲などを配して菊立涌、雲立涌、花立涌などと表されます。
平安時代や鎌倉時代の仏教の着衣にもみられ、貴族の装束や工芸品の文様としても好まれてきました。
長い冬もようやく終わりに近づいています、健康には十分ご留意くださいませ。
Posted by しげ森
at 21:35