2013年02月26日
二月の芸妓衣装(小ふく)



春の訪れが待ち遠しい今日この頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
小ふくさんの二月の芸妓衣装はすっきりとした芸妓さんらしい上品な装いどす。
竹と笹が描かれた着物に、花菱七宝繋ぎ文様の織帯が落ち着きの中にあでやかさをかもしだしています。
竹と笹はよく似ていますが幹の部分に鞘状の皮が残るのが笹どす。
冬でも青々とした葉をしげらせ強い生命力を持つ竹や笹は吉祥文とされ、様々に意匠化されて愛用されています。
七宝文は輪を重ねて四方に連ねた図形で有職文の一つどす。
途切れることなく永遠に展開するその形から吉祥に繋がるとされ、古くから好まれてきました。
七宝の円の中心に花を入れるものを花七宝、円の重なる部分に小円を入れて星七宝などと呼ばれ、他の文様とも組み合わされて多彩に表現されます。
日脚は伸びてもまだまだ冷え込みます、ご自愛くださいませ。