2011年12月28日
「見習いさん」の衣装(ふく苗)
年の瀬も迫ってまいりましたが皆様お元気でお過ごしでしょうか。
ふく苗さんは12/7の「お盃の儀」を無事終え「見習いさん」になりました。
「見習いさん」は舞妓さんになる前の立場のことで、お座敷にも上がることができます。
ふく苗さんの以前の記事では「半だら」(普通の舞妓さんよりも短い帯)」に三本の襟足の正装姿を紹介させていただきましたので、今回は「だらりの帯」に二本の襟足の装いを紹介させていただきます。
宮川町では約一ヶ月の「見習いさん」の期間のうち、初めは「半だら」に帯を締めますが、それ以降は舞妓さんのような「だらりの帯」になります。
髷は「割れしのぶ(若い舞妓さんの髷)」を結うてます。
花かんざしのまねきには十五代片岡仁左衛門さん・二代目片岡 秀太郎さんのサインをいただいています。
紅は下唇だけ(一年未満の舞妓さんのお化粧)に入れてます。
着物は赤を基調にしています。
帯はおめでたい笹唐草文になってます。
ふく苗さんは一月中には晴れて舞妓さんならせて貰える予定です。
お座敷で慣れないこともあるかと思いますが、一生懸命頑張りますので皆様どうぞあたたかく見守ってくださいますようよろしくおたの申します。
今年もわずかとなりました。
皆様どうぞよいお年をお迎え下さい。
Posted by しげ森
at 18:59
2011年12月18日
十二月の芸妓衣装(ふく紘)
今年もいよいよ残りわずかとなりましたが皆様お元気でしょうか。
ふく紘さんの十二月の芸妓衣装は水色を基調としたさわやかな装いどす。
松をはじめおめでたく華やかな文様を散らした着物、エンジ色の向い鶴文の帯が、風格を醸し出しています。
ふく紘さんは芸妓さんなので頭はかつらになっています。
向かい鶴文は、菱形に意匠化されることが多い吉祥文どす。
昔から能装束などにもよく使われており、吉祥文の中でも特に格の高いものとして知られています。
ふく紘さんは舞妓さんの装いもよく似合ってましたが、芸妓さんの装いもとてもよく似合っていますね。
皆様どうぞおすこやかに新年をお迎えになられますようお祈り申し上げます。
2011年12月18日
十二月の舞妓衣装(小ふく)
今年もいよいよ残りわずかとなりましたが皆様お元気でしょうか。
小ふくさんの十二月の舞妓衣装は黒を基調とした落ち着きのある装いどす。
様々松・楓・笹などおめでたく華やかな文様を散らした着物、金糸をふんだんに使った立湧文に花文の帯、まねきに餅花の花かんざしが、上品さを醸し出しています。
今月の装いの一番の特徴は何と言っても「まねきの花かんざし」どす。
「まねき」は歌舞伎役者さんなどの名を記す木の看板のことどす。
今月の花かんざしにはこれを小さく写したものにおめでたい「餅花」の飾りが付いています。
小ふくさんのかんざしのまねきには五代目中村時蔵さんと十代目坂東三津五郎さんの名前が入っています。
京都南座の顔見世公演の際にお二人の楽屋をお尋ねし「まねき」に名前を入れてもらいました。
このように贔屓の役者さんにかんざしに名前を入れてもらうのは昔からの習わしどす。
小ふくさんも敬愛するお二人に名前を入れてもうてとても喜んでいます。
皆様どうぞおすこやかに新年をお迎えになられますようお祈り申し上げます。
2011年12月07日
「見習いさん」になりました(ふく苗)
寒さがひとしお身にしみるころとなりましたが皆様お元気でお過ごしでしょうか。
ふく苗さんは本日正午の「お盃の儀」を無事終え「見習いさん」になりました。
髷は「割れしのぶ(若い舞妓さんの髷)」を結うてます。
襟足は三本になってます。
帯は「半だら(普通の舞妓さんよりも短い帯)」を締めています。
ふく苗さんの初めての正装はいかがでしょうか。
ふく苗さんは後約1ヶ月の「見習いさん」の期間を経て「舞妓さん」になります。
「舞妓さん」になるにはまず約1年程「仕込みさん」として置屋さんで過ごします。
そして「見世出し」の日が決まれば「試験」を受けます。
「試験」では二つの課題曲をお茶屋さんや芸妓さんの役員さんの前で披露します。
そして「試験」に合格すれば「お盃の儀」を行います。
「お盃の儀」は宮川町歌舞練場の大広間で行われ、お姉さんの芸妓さん、お姉さんの妹筋の芸妓さんや舞妓さん、お茶屋組合の役員さんなどと盃を交わします。
盃を交わすことによって組合から認められ、姉妹関係も築きます。
この儀式を経て「仕込みさん」から「見習いさん」になります。
「見習いさん」になるとお座敷に上がれるようになります。
そして約1ヶ月の「見習いさん」の期間を経て「見世だし」を行い、晴れて「舞妓さん」になります。
ふく苗さんは「見習いさん」になることができてとても喜んでいます。
初めてのお座敷で慣れないこともあるかと思いますが、一生懸命頑張りますので皆様どうぞあたたかく見守ってくださいますようよろしくおたの申します。
年末ご多忙のおりではございますが皆様ご自愛下さい。
ふく苗さんは本日正午の「お盃の儀」を無事終え「見習いさん」になりました。
髷は「割れしのぶ(若い舞妓さんの髷)」を結うてます。
襟足は三本になってます。
帯は「半だら(普通の舞妓さんよりも短い帯)」を締めています。
ふく苗さんの初めての正装はいかがでしょうか。
ふく苗さんは後約1ヶ月の「見習いさん」の期間を経て「舞妓さん」になります。
「舞妓さん」になるにはまず約1年程「仕込みさん」として置屋さんで過ごします。
そして「見世出し」の日が決まれば「試験」を受けます。
「試験」では二つの課題曲をお茶屋さんや芸妓さんの役員さんの前で披露します。
そして「試験」に合格すれば「お盃の儀」を行います。
「お盃の儀」は宮川町歌舞練場の大広間で行われ、お姉さんの芸妓さん、お姉さんの妹筋の芸妓さんや舞妓さん、お茶屋組合の役員さんなどと盃を交わします。
盃を交わすことによって組合から認められ、姉妹関係も築きます。
この儀式を経て「仕込みさん」から「見習いさん」になります。
「見習いさん」になるとお座敷に上がれるようになります。
そして約1ヶ月の「見習いさん」の期間を経て「見世だし」を行い、晴れて「舞妓さん」になります。
ふく苗さんは「見習いさん」になることができてとても喜んでいます。
初めてのお座敷で慣れないこともあるかと思いますが、一生懸命頑張りますので皆様どうぞあたたかく見守ってくださいますようよろしくおたの申します。
年末ご多忙のおりではございますが皆様ご自愛下さい。
Posted by しげ森
at 18:19